設計のヒガシです。今回は、ハウスデザインコンペ「自邸」に参加した案を紹介します。
残念ながら、1次審査通過とはなりませんでした。
ほどよい距離感
ひとりと誰か、その「あいだ」を住まう
コンセプト
住宅設計士である私にとって、アイデアは机に向かっている時ではなく、空間を歩き、
光や風景にふと触れた瞬間に生まれる。異なる記憶や経験が結びつき、新しい発想へとつながる。
その偶発性こそが、私の設計の原点である。
この住宅は、部屋を機能で分けた家ではない。
人との関係性を空間へ置き換えた住宅である。
友人を迎えるリビング、食事を共にするダイニング、親しい人だけが招かれるゲストルーム、そして自分だけ・・・
外観

PLAN

屋上


① 中庭とのつながり=「見える自然」と心理的安心
環境心理学では、自然や外部への視覚的なつながりが心理的な快適性やストレス軽減と関係する研究がある。
特に「prospect(見通し)」と「refuge(囲われ感)」という考え方がある
開けている → 周囲を把握できる
囲われている → 守られている


② 地下へ下りる=「閉鎖感」と「環境変化」
自然光の減少
↓
外部との視覚的つながりの減少
↓
閉塞感・方向感覚の不安・コントロール感の低下

中庭があることで、その地下化を完全な「閉鎖」にはしない

地下へ沈む
↓
内部性が強くなる
↓
しかし中庭によって空・光・緑が残る
↓
「閉じる」と「開く」が同時に存在する

「内部」の話
内部空間では、床・壁・天井によって視野が限定される。だから低い位置にいると、
→ 視線が上向く
→ 天井・高い空間が視野に入る
→ 「上にある空間」の存在が強く意識される


外部でも壁に囲まれた空間は、より空とつながる
