放置すると家に被害が及んでしまう「シロアリ」。そんなシロアリを防ぐための「防蟻処理」について、概要やタイミング、工法、費用目安、保証期間、自分でできる防蟻処理などを解説していきます。
目次
・シロアリは家の天敵!
・防蟻処理=シロアリの予防対策
・シロアリ対策(防蟻処理)の2つの工法
・シロアリ対策(防蟻処理)の費用目安と保証期間
・自分でできるシロアリ対策(防蟻処理)
・「As・Rising」の家はシロアリ対策(防蟻処理)が標準仕様!
シロアリは家の天敵!
「シロアリ」について、誰しも一度は耳にしたことがあると思います。
シロアリはそのくらいポピュラーな存在ですが、その危険性についてしっかり理解している人は意外と少ないかもしれません。
そもそもシロアリとは?
シロアリとは、「アリ」とついているため蟻の一種だと思われがちですが、どちらかといえばゴキブリに近い生態をした昆虫です。日本に生息している22種類のシロアリのうち、住宅に被害をもたらすのは5種類で、なかでも「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の被害が多く確認されています。
とくに「ヤマトシロアリ」の住宅への被害は、全体の8~9割程度といわれています。
シロアリによる住宅への被害
シロアリが繁殖してしまった家は、以下のような危険があります。
○初期:1階の床を支える床束(床下の柱)など、構造内部の下地が最初に食べられてしまいます。
○中期:基礎から伸びる柱や、水回り(お風呂やトイレ、洗面台)に被害が広がります。また、シロアリの痕跡となる「蟻道」が、基礎コンクリートの周辺などで見つかるようになります。
○末期:家全体に被害が広がり、玄関やフローリングの床・壁など、シロアリの被害がいたるところに目につくようになります。また、この状態になると家を支える柱などがスカスカになり、家の機能が低下したり、地震などの際に倒壊しやすい状態になってしまいます。
このようなシロアリ被害を避けるためにも、家を建てる時の「防蟻処理」が非常に重要になります!
防蟻処理=シロアリの予防対策
防蟻処理とは、簡単に言ってしまうと家を建てる際に行う「シロアリ対策・予防」です。防蟻処理をしっかりと行っておくことで、シロアリの発生を防止したり、木材が傷むのを防いだりする効果が期待できます。
また、防蟻処理は以下のように「建築基準法」にも定められているため、新築の場合はほとんどの家で行われている処理になります。
(外壁内部等の防腐措置等)
第四十九条 木造の外壁のうち、鉄網モルタル塗その他軸組が腐りやすい構造である部分の下地には、防水紙その他これに類するものを使用しなければならない。
2 構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から一メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。
建築基準法施行令 | e-Gov法令検索
シロアリ対策(防蟻処理)はいつ行うべき?
シロアリ対策(防蟻処理)を行うタイミングは、基本的に「家にシロアリが居ない時」です。つまり、新築時やシロアリ駆除後のタイミングなどが多くなるでしょう。
また、シロアリ対策(防蟻処理)で散布する薬剤の効果が切れるタイミングでも行われます。防蟻処理の薬剤の効果は「約5年間」と言われています。
シロアリ対策(防蟻処理)の2つの工法
ここからは、シロアリ対策(防蟻処理)の2つの処理方法についてご紹介していきます。
土壌処理
土壌処理とは、シロアリが家に侵入するための経路となる地中(土の中)に防蟻効果のある薬剤を散布する方法です。地中に薬剤を散布することで「防蟻層」と呼ばれる層が地面の中にでき、シロアリの侵入を防いでくれます。
木部処理
木部処理とは、シロアリの餌となる木材の表面に防蟻効果のある薬剤を塗装し、シロアリ被害を防ぐ方法です。
なお、弊社「As・Rising」では、土壌処理と木部処理2つのシロアリ対策(防蟻処理)を、新築住宅の標準仕様として行っています。
シロアリ対策(防蟻処理)の費用目安と保証期間
ここからは、シロアリ対策(防蟻処理)の費用目安と保証期間について解説していきます。
シロアリ対策(防蟻処理)の費用は建物価格に含まれます(As・Risingの場合)
弊社「As・Rising」では、シロアリ対策(防蟻処理)の費用は新築住宅を建てる際の価格に含まれています。そのため、シロアリ対策(防蟻処理)を行うための追加費用は必要ありません。
なお、弊社以外の住宅会社様によっては、防蟻処理費用が建物価格と別途料金で請求される場合もあるようです。防蟻処理が別料金の場合、「1坪あたり約7,000円~」がひとつ目安となります。(費用は住宅会社により異なります)
防蟻薬剤の保証期間は5年
弊社「As・Rising」では、シロアリ対策(防蟻処理)の薬剤散布・塗布は「5年間保証」となっております。
また、弊社ではシロアリ被害を未然に防ぐ床下換気工法として、基礎と土台のあいだに「基礎パッキン」という部品を設置しています。この「基礎パッキン」は「10年保証」となっております。
自分でできるシロアリ対策(防蟻処理)
シロアリ対策(防蟻処理)の重要性や種類などについて解説したところで、ここからは自分で手軽に行えるシロアリ対策について解説していきます。
ポイントをまとめていますので、シロアリ対策(防蟻処理)の薬剤効果が切れる5年前後を目処に行っていくと良いでしょう。
○換気回数を増やし、室内に湿気がたまったり結露したりすることを防ぐ。
○また高気密の家の場合などは、24時間換気システムを利用するのもアリ。
○シロアリは湿気を好むので、玄関周りなどを濡れたまま放置しない。
○家の基礎部分の通気口を荷物などで塞がないように注意する。
○羽蟻が飛ぶ季節(4~6月)は虫除けスプレーを網戸に散布する。
○庭などに木材を放置したままにしない。
○数年に一度はシロアリ点検を行う。
○防蟻処理から5年が経過したら、再度防蟻処理を依頼する。
シロアリ対策だけじゃない?!家の寿命を伸ばすために必要なメンテナンス
木造一軒家は、建ててからの日数が経過するにつれて、経年劣化していきます。経年劣化が進むと、いわゆる「家の寿命」となり、建て替えなどが必要になる場合もあります。
ただし、家の各部位・設備の経年劣化を適切なメンテナンスによって抑えることで、家の寿命を伸ばすことができます。
戸建住宅の寿命を伸ばすためのメンテナンスについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>木造一軒家のメンテナンスはなにが必要?周期や費用相場の一覧|エーエス・ライジング株式会社
「As・Rising」の家はシロアリ対策(防蟻処理)が標準仕様!
この記事では、家の天敵であるシロアリの対策・予防方法である「防蟻処理」について、重要性や種類、費用、保証内容などについて解説してきました。
せっかく高いお金をかけて建てるマイホームを、シロアリにボロボロにされたくはないですよね。
熊本県の住宅会社「As・Rising(エーエスライジング)」では、新築住宅の標準仕様としてシロアリ対策(防蟻処理)を行っています。そのため、追加費用もかかりませんし、薬剤に関しては5年間の保証もきちんと付けさせて頂いています。
シロアリに悩まされない家を建てたい方は、ぜひ「As・Rising」までお問い合わせください!
これから注文住宅を建てる方のための基礎知識
また、これから注文住宅を建てる方のための基礎知識として、以下の記事もご覧ください。
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