最大160万円が補助される「GX志向型住宅」とは?熊本のハウスメーカーAs・Risingなら標準仕様!

家の話豆知識

2025.01.24

「GX志向型住宅」とは?

近年、2050年までにカーボンニュートラルを実現するという国の目標に向け、住宅業界では脱炭素化や省エネ性能のさらなる向上が求められています。こうした背景のもと、国土交通省と環境省が新たに打ち出した高水準の省エネ住宅のひとつが「GX志向型住宅」です。

「GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅」とは、断熱性能を高め、省エネ設備を採用し、さらに太陽光発電などの再生可能エネルギーを組み合わせることで、住宅で使用するエネルギーを実質的にゼロ(またはそれ以上)にする次世代の高性能住宅です。

環境省の公表資料によると、GX志向型住宅は省エネ性能において、これまで広く浸透が進められてきたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)をさらに上回る性能基準を満たすものと位置づけられています。2050年にすべての住宅がZEHレベルに近づいていくなか、GX志向型住宅は将来的な“新スタンダード”を先取りする住宅とも言われています。

「GX志向型住宅」と「ZEH」の違い

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、断熱性能や省エネ設備、太陽光発電などを活用することで、「年間の一次エネルギー消費量を正味でゼロ以下に抑える住宅」です。これに対してGX志向型住宅は、ZEH基準よりもさらに厳しい条件が設定されている点が大きな特徴です。

項目ZEHGX志向型住宅
目的エネルギー収支ゼロ環境全体への配慮と持続可能性
断熱性能等級5以上等級6以上
一次エネルギー削減率20%以上(再生可能エネルギー除く)35%以上(再生可能エネルギー除く)

●断熱性能
一般的なZEHでは、断熱等性能等級「5以上」(UA値0.6程度が目安)とされることが多いのに対し、GX志向型住宅は「6以上」が求められます。

●一次エネルギー消費量の削減率
ZEHは、再生可能エネルギーを含まずに20%以上削減が目安ですが、GX志向型住宅では再生可能エネルギーを除くエネルギー削減率35%以上が必須という、より厳しい基準を満たす必要があります。

創エネ
ZEHは太陽光発電等を導入して「エネルギー収支ゼロ」を目指しますが、GX志向型住宅では再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率を「100%以上」とすることが要件です。つまり、住宅で消費する以上のエネルギーをつくり出す、もしくは必要量をほぼ完全に賄う仕組みが必要となります。

こうした性能要件から、GX志向型住宅はZ世代の省エネ住宅からさらに一歩進み、脱炭素社会やカーボンニュートラルの目標達成を強く意識した住宅と言えるでしょう。

ZEHについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

「GX志向型住宅」の基準

それでは、具体的にGX志向型住宅の基準として求められる3つのポイントをみていきましょう。

断熱等性能等級「6以上」

住宅で快適に過ごすためには、断熱性能を高めることが極めて重要です。断熱性能が不十分な家では、冬場は暖房の熱が外に逃げやすく、夏場は外の熱が室内に入りやすくなります。これによって光熱費がかさむだけでなく、室内環境も不快になる恐れがあります。

GX志向型住宅の条件のひとつである「断熱等性能等級6以上」は、省エネ基準(等級4)を大きく上回る性能です。とくに寒冷地などでは高い断熱性能が必須となるため、外壁や天井、床下などに高性能の断熱材を適切に施工する、窓には樹脂サッシ+複層ガラス(トリプルガラス含む)などを取り入れるなど、外皮全体で熱損失を抑え込む必要があります。

また、断熱性能を高めることで、冬でも足元から冷気を感じにくくし、ヒートショックリスクの軽減にもつながるなど、健康面でのメリットも期待できます。

再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」

GX志向型住宅では、高効率な設備機器を導入し、省エネ設計を徹底することで、太陽光発電などの再生可能エネルギーを考慮しない状態でも一次エネルギー消費量の削減率が「35%以上」を求められます。

従来の省エネ住宅でも、断熱性能やエアコン・給湯器の効率化、LED照明の活用、HEMSなどのエネルギーマネジメントが行われてきましたが、GX志向型住宅ではさらに高度な省エネ対策や設計が必須になります。

例えば、換気システムの熱交換率を高める第1種換気の採用、エコキュートなどの高効率給湯器、学習機能付きの最新エアコンなど、可能な限りエネルギー浪費を削減する技術を導入する必要があるでしょう。

再生可能エネルギー含んだ一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」

GX志向型住宅では、太陽光発電などの再エネを含めた一次エネルギー消費量の削減率を「100%以上」とすることが要件です。つまり、住宅における年間のエネルギー収支を“正味ゼロ”以上にすることが求められます。

場所や敷地の条件によっては、太陽光パネルの搭載容量を大きめに設定したり、蓄電池を組み合わせるなど、高度な創エネシステムの導入を検討する必要があります。

また、寒冷地など日照時間の影響を受けやすい地域については「75%以上」でOKとなっているケースもあり、都市部の狭小地など設置条件によっては再生可能エネルギー未導入でも可とする緩和措置が設定される場合があります。

しかし、国としては極力、太陽光発電システムや蓄電池導入を推奨しており、GX志向型住宅の要件を厳格に満たすことで、結果的に補助金や優遇を受けやすくなるのが特徴です。

出典:脱炭素志向型住宅の導入支援事業の概要|環境省

最大160万円補助される「GX志向型住宅」が条件の補助金制度

2024年末に公表された国の予算案により、省エネ性能のさらなる向上を図るための新しい支援策が誕生しました。なかでも注目を集めているのが「子育てグリーン住宅支援事業」です。GX志向型住宅の新築時に最大160万円の補助が得られるという、大変魅力的な内容となっています。

子育てグリーン住宅支援事業とは?

子育てグリーン住宅支援事業は、ZEH基準を大きく上回る「GX志向型住宅」や、長期優良住宅、ZEH水準住宅などを支援対象とし、国が補助金を交付する制度です。とくにGX志向型住宅は補助額が最も高く、新築1戸あたり160万円の支援を受けることができます。

さらに、子育て世帯・若者夫婦世帯向けには、住宅の性能区分(長期優良住宅、ZEH水準住宅など)に応じて補助額を加算。これは少子化や物価高が進む中、若い世代や子育て家庭が高性能住宅に投資できるように後押しをする狙いがあるとされています。

具体的には、以下のような補助額設定となっています(2025年1月執筆時点の内容)。

○GX志向型住宅:160万円(全世帯対象)
○長期優良住宅:最大80万円~100万円(子育て世帯・若者夫婦世帯)
○ZEH水準住宅:最大40万円~60万円(子育て世帯・若者夫婦世帯)

また、賃貸住宅や分譲住宅の一部も支援対象に含まれるようになるなど、制度の対象範囲が広がっている点も注目すべきです。詳細の要件や補助金申請時期などについては、随時、国土交通省や環境省の公式情報を確認することをおすすめします。

出典:子育てグリーン住宅支援事業【国土交通省・環境省】の概要

「GX志向型住宅」を建てるメリット

ここからは、GX志向型住宅を新築することで得られるメリットをまとめていきます。

光熱費などのランニングコストを大幅に削減できる

GX志向型住宅の最大の特徴である「高い断熱性能」と「高効率設備」「創エネシステム」が組み合わさることで、冷暖房費や給湯費などの光熱費を大幅に削減することが期待できます。省エネ性能が高い家は、一年を通じて室内温度が安定しやすく、設備に過度な負荷をかけずに快適な室内環境を維持できます。

さらに、太陽光発電システムを設置してエネルギーの自給自足度が高まると、電気代が大きく抑えられるだけでなく、余剰電力を売電できる場合もあります。電気料金が上昇傾向にある昨今では、GX志向型住宅のような高性能住宅を選ぶことが長期的に家計を守るうえでも有利です。

「子育てグリーン住宅支援事業」などの補助金を利用できる

前述のとおり、GX志向型住宅を新築する際には、国や自治体の補助金を活用することができます。なかでも、「子育てグリーン住宅支援事業」による160万円の補助は非常に大きなメリットです。

従来からあった「こどもエコすまい支援事業」などと比べても、今回の子育てグリーン住宅支援事業は対象範囲の拡大や補助額の上乗せが図られています。

将来的にはZEHなどの高性能住宅が義務化に近い形で標準化される流れにあるため、このタイミングで補助金を受けながら家を建てられるのは大きなチャンスと言えるでしょう。

住宅ローン減税を受けられる可能性がある

GX志向型住宅のような省エネ性能の高い住宅は、住宅ローン減税でも優遇対象となりやすいです。具体的には、「断熱等性能等級5以上」「一次エネルギー消費量等級6以上」など所定の要件を満たすと、借入限度額が上乗せされるほか、長期優良住宅やZEH水準住宅に該当する場合は控除期間が13年間と長く設定されます。

加えて、上述した子育てグリーン住宅支援事業との併用が可能なケースもあり、補助金額と住宅ローン減税の合計で最大615万円程度の恩恵を受ける可能性もあります(制度内容や申請状況により異なる)。

したがって、GX志向型住宅を新築する際には、補助金や減税制度をフル活用できるかどうか確認しておくことが非常に重要です。

出典:住宅ローン減税制度について|国土交通省

熊本県で「GX志向型住宅」に対応するハウスメーカーは?

GX志向型住宅に対する需要の高まりを受けて、最近では全国的にGX志向型住宅への対応を表明するハウスメーカーや工務店が増えています。熊本県も例外ではなく、特に熊本県のハウスメーカーAs・Rising(エーエス・ライジング)では、「GX志向型住宅」が標準仕様となっています。

熊本のハウスメーカーAs・Risingなら「GX志向型住宅」が標準仕様!

心の底から「立ててよかった」と思える住宅を提供するAs・Rising(エーエス・ライジング)では、いち早くGX志向型住宅にも対応しています。高断熱・高気密といった基本性能はもちろん、太陽光発電や蓄電池などの再生可能エネルギー設備の導入サポートにも注力しています。

また、As・Risingが建てる住宅では、熊本地震などの被災経験を踏まえて、地震に強い「耐震等級3」を標準としている点が大きな特長です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

GX志向型住宅は高水準の断熱・省エネ性能に加え、最新の創エネ技術を統合しなければならないため、ノウハウがあるハウスメーカーや工務店の存在は欠かせません。

As・Risingでは、家づくりのプラン提案と同時に、子育てグリーン住宅支援事業などの補助金申請サポートや住宅ローン減税、自治体独自の補助制度などについても総合的にご案内しています。

10年後、20年後、30年後を見据えて、熊本でGX志向型住宅を建てたい人は、As・Risingまでぜひご相談ください!