耐震等級3以外もある?地震に強い家の条件や耐震構造・性能

豆知識

2024.11.26

目次

・地震に強い家の条件とは?
・耐震等級とは?
・地震に強い家にするための3つの耐震構造
・耐震のためには地盤や基礎も重要
・数十年後の耐震性を左右する家の構造
・エーエス・ライジングの住宅は「耐震等級3」を標準化!

地震に強い家の条件とは?

家を建てるとき、「地震に強い家」を建てようと思う人は多いと思いますが、具体的にどんな家が地震に強いのかを知っている人は、それほど多くないと思います。

ここでは、住宅のプロが「地震に強い家」の条件についてご紹介していきます。

「地震に強い家」の3つの条件

「地震に強い家」には、明確な3つの条件があります。

3つの条件とは、

○耐震等級3
○地震に強く揺れにくい地盤や基礎
○家の構造(軽さや耐久性)

のことです。

耐震等級などそれぞれの解説は、次の項目以降で行っていきます。

耐震等級とは?

耐震等級とは、地震に対して住宅・建物がどのくらい耐えられるかを示しています。耐震等級は1~3まであり、耐震等級3が最もランクが高く、地震に強い住宅・建物であることを表しています。

耐震等級1

耐震等級1は、「建築基準法」に則った住宅で、「阪神淡路大震災相当の地震でも倒壊しない」程度の耐震性をもった住宅です。耐震等級1は、一般的な住宅の耐震性能でもあります。

耐震等級2

耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の耐震性能をもった住宅です。主に病院や学校など、避難所として指定されるような建物は、この耐震等級2を基準としています。

耐震等級3

耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の耐震性能をもった住宅です。主に消防署や警察署など、防災の拠点として活躍する建物は、この耐震等級3を基準としています。

地震に強い家を建てるなら「耐震等級3」が必須!

もしも、今後発生するかもしれない巨大地震に備えて、「地震に強い家を建てて自分や家族の生命を守りたい!」と考えるのであれば、「耐震等級3」に対応した家を建てるのが必須条件と言えます。

なお、熊本県の住宅会社「エーエス・ライジング」では、地震に強い「耐震等級3」を標準にした家つくりを行っています。熊本県で耐震性に優れた家を建てたい場合は、「エーエス・ライジング」までお問い合わせください。

地震に強い家にするための3つの耐震構造

建物の地震への強さは、「耐震構造」「制震構造」「免震構造」の3つの構造に左右されます。ここからは、この3つの構造について詳しくご紹介していきます。

耐震構造

耐震構造は、建物自体を強化することで地震の揺れに耐えることを目的としています。柱や梁、基礎部分など建物全体を頑丈に設計し、地震エネルギーによる変形や倒壊を防ぎます。

例えば、鉄筋コンクリート造や木造住宅で採用される筋交い、構造用合板などの補強材が耐震構造に該当します。

耐震構造は、コストを抑えつつ一定の耐震性能を確保できるのがメリットですが、揺れそのものを軽減するわけではないため、地震時に室内の揺れを感じやすい点がデメリットと言えます。

制震構造

制震構造は、建物内に「制震ダンパー(振動軽減装置)」と呼ばれる装置を取り付けることで地震エネルギーを吸収し、揺れを軽減する仕組みのことを指します。制震ダンパーにはゴムや金属製の特殊な素材が使用され、地震のエネルギーを熱エネルギーに変換して吸収します。

制震構造は、上記でご説明した耐震構造と組み合わせることで、建物の損傷を抑えつつ揺れによる不快感を軽減する効果が期待できます。また、免震構造に比べると低コストで施工できる傾向にあることも、制震構造のメリットです。

免震構造

免震構造は、建物と地盤(基礎)の間に免震装置を設置することで、地震エネルギーを建物に伝わりにくくする構造のことを指します。免震装置は、主に地震発生時に建物の移動を緩慢にする「アイソレータ」と、地震が収まったあとで建物を元の位置へ戻す「ダンパー」で構成されています。

免震構造の最大のメリットは、大地震が発生した場合でも建物の揺れを最小限に抑えられる点です。免震構造の家を建てることでで家具や家電の転倒を減らし、室内の安全性を高めることができますが、施工コストが高くなることがデメリットと言えます。

そのため、免震構造を導入して家を建てる場合は、予算をよく検討する必要があるでしょう。

耐震のためには地盤や基礎も重要

地震に強い家を建てるためには、地盤や基礎も重要になります。

地盤の強さを知るには地盤調査

地震に強い家を建てられるかどうかは、地盤の強さによっても左右されます。いくら耐震等級3の家を建てたとしても、地盤が弱いと地震の影響を強く受けてしまい、倒壊などのリスクが高まります。

地震に強い地盤かどうか調べるためには、住宅会社にしっかりとした地盤調査を依頼することが重要です。

地震による部分沈下を防げる「ベタ基礎」

住宅の基礎部分の工法によっても、建物の耐震性は変わります。住宅の基礎工事には一階の壁の下だけに基礎を敷く「布基礎」と、建物の下に鉄筋を通してコンクリートを流し込む「ベタ基礎」があります。

「布基礎」よりも「ベタ基礎」によって建てられた家のほうが、住宅にかかる重さを地盤に分散して伝えることができるため、地震による部分沈下を防ぐ効果が期待できます。

数十年後の耐震性を左右する家の構造

家は何十年も住むものです。従って、家の耐震性も建ててすぐだけではなく、建ててから何十年も経過した後に地震に対して強いかどうかも重要になります。

ここでは、家を建ててから数十年後の耐震性を左右する要素についてご紹介していきます。

重量が軽いほうが地震には強い

基本的には、重い家よりも軽い家のほうが耐震性は強くなると言われています。これは、軽い家のほうが家を支える壁にかかる負担が軽減されるため、耐震性が向上するという理屈です。

家を軽くするためには、家の構造や使用する材料を工夫する必要があります。たとえば、鉄筋コンクリートよりも木造住宅、瓦屋根よりもスレートや金属のほうが重量は軽くなります。

柱が結露しにくい造りが重要

木造住宅の場合、柱が結露を繰り返し、数十年後には内部が腐って倒壊しやすくなってしまうことが考えられます。家を建てる時から、柱が結露しにくい構造になるように住宅会社と相談したり、断熱や除湿など十分な結露対策を行う必要があるでしょう。

耐力壁・耐震壁はバランスよく配置する

横方向にかかる力に対して耐えるのが、耐力壁・耐震壁と呼ばれる壁です。耐力壁・耐震壁をバランスよく配置することで、耐震性が向上します。

耐震性が向上する耐力壁・耐震壁の配置バランスについては、専門家である住宅会社に相談しながら決めると良いでしょう。

エーエス・ライジングの住宅は「耐震等級3」を標準化!

この記事では、「地震に強い家」の条件についてご紹介してきました。

耐震性に優れた家を建てるためには、

○「耐震等級3」の基準を満たすこと
○地震に強い地盤に家を建てる
○ベタ基礎で家を作る
○家を重量を軽くする(軽い建材を使用する)
○柱の結露対策を行う
○耐力壁・耐震壁はバランスよく配置する

などの条件を満たすことが重要であることが、ご理解いただけたかと思います。

熊本県の住宅会社「エーエス・ライジング」では、地震に強い「耐震等級3」を標準にした家つくりを行っています。熊本県で耐震性に優れた家を建てたい場合は、「エーエス・ライジング」までお問い合わせください。

最後に、As・Risingの「建ててよかった」と心から思える家づくりについて、参考になる記事をご紹介していきます。

As・Risingってどんな会社?

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住宅ローンの知識

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>>【2023年版】住宅ローンは「頭金あり」と「頭金なし」どっちがお得?|エーエス・ライジング株式会社

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住宅の性能評価基準

>>【2023年版】ZEH住宅ってなに?ゼッチの定義や種類!メリットや補助金も|エーエス・ライジング株式会社

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