変動金利?固定金利?住宅ローン初心者のための基礎知識

豆知識

2020.01.17

そもそも住宅ローンってなに?

家(マイホーム)は、何千万円もする高額な買い物です。この住宅の購入資金として、金融機関から借りるお金が「住宅ローン」です。

「住宅ローン」を借りたあとは、その何千万円というお金を、月々払いで返済していくことになります。このとき、「住宅ローン」には金利(利息)がつくことも忘れてはいけません。

住宅ローンの金利(利息)は2種類

住宅ローンの金利(利息)には、主に「変動金利」と「固定金利」の2種類があります。

なお、金利は基本的にお金を借りる側が選択することができますので、それぞれのメリット・デメリットをしっかり把握して選ぶようにしましょう。

変動金利(全期間変動金利)

変動金利とは、返済期間中に金利が変動していくタイプで、金融市場の短期金利と連動しています。金利は半年に1回(年2回)見直されますが、毎月の返済額が見直されるのは5年毎になっています。

金利が下がる場合は返済額が減りますし、金利が上がれば返済額が増えることになります。

なお、金利が見直されて上がる場合は、返済額の1.25倍(125%)までという上限値が決まっています。つまり、月々の返済が10万円だったとすると、どんなに金利が上がっても12万5千円を超えることはないということです。

ただし、仮に金利が125%を超えて135%などに上昇してしまった場合、上限を超えた10%分は次回の返済額の見直し時に繰り越されることになります。

変動金利のメリット

○基本となる金利は固定金利よりも低めに設定されている。
○金利が上昇さえしなければ、ずっと低金利のまま返済を続けることができる。

変動金利の デメリット

○将来的に、金利が上昇してしまうリスクがある。
○金利が上昇してしまった場合、返済額が増えて家計を圧迫してしまう危険がある。

固定金利

固定金利とは、ローン借り入れ時から一定期間、金利が変わらず固定されるローンのことを指します。この金利が固定される一定期間とは、以下2つのタイプにより異なります。

全期間固定金利型
全期間固定金利型は、返済期間中ずっと金利が固定されるタイプのローンです。全期間固定金利型を選ぶメリットとしては、計画的な返済を行いやすい点や、市場金利の動向に一喜一憂する必要がなくなる点が挙げられます。

固定金利期間選択型
固定金利期間選択型は、3年、5年、10年といった具合に、金利の固定期間を選択できるタイプのローンです。選択した固定期間が終了した時点で、改めて「変動金利」か「固定金利期間選択型」かを選ぶことができるため、自由度は高くなっています。ただし、固定金利期間中に、変動金利への変更は行なえません。

固定金利のメリット

○市場金利の動向に左右されずに済む。
○あらかじめ決めておいた返済計画のもとに返済できる。

固定金利のデメリット

○変動金利に比べて、金利が高めになっている。
○金利の変動で低金利になった場合、変動金利よりも損をする。

公的ローンの種類

ローンには、金利の他にも「公的ローン(公的融資)」と「民間ローン(民間融資)」という2種類が存在しています。

ここでは、公的機関が行う融資である「公的ローン(公的融資)」の種類について解説します。

財産融資

財形融資は、1年以上「財形貯蓄」を続けていて、貯蓄残高が50万円以上ある人を対象とした融資です。財形貯蓄残高の10倍の額以内で、最高4000万円までが融資額の条件になっています。

なお、金利は5年ごとに適用金利が見直される「5年固定金利型」です。

自治体融資

自治体融資は、全国の地方自治体が行う融資のことを指します。ただし、全ての自治体が融資を行っているわけではありません。

実施している自治体では、融資の条件として ○一定期間以上の居住・勤務
○一定の金額以下の収入

といった事柄を定めているケースが多いです。

民間ローンの種類

ここでは、民間機関(都市銀行、地方銀行、生命保険会社、ノンバンクなど)が行う融資である「民間ローン(民間融資)」の種類について解説します。

提携ローン

提携ローンとは、ローンを申し込む人の勤務先や不動産会社と、金融機関が提携して住宅ローンを提供することを指します。提携ローンは、金利優遇を受けられるといったメリットも存在しますが、利用できる金融機関が限られるといったデメリットもあります。

非提携ローン

非提携ローンとは、上記でご紹介した提携ローン以外の住宅ローンのことを指しています。

住宅ローンの返済方法

住宅ローンの返済方式には、以下で紹介する「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。

元利均等返済

「元利均等返済」とは、簡単に言ってしまうと毎月同額を返済していく方法です。返済額は元金分と利息分で構成されますが、毎月その割合だけが変化して、返済額自体は変わりません。

「元利均等返済」は返済計画を立てやすいというメリットはあるものの、総返済額は次で紹介する元金均等返済よりも多くなってしまいます。

元金均等返済

元金均等返済とは、元金分の返済額は毎月同額で、その返済額に対して利息分を上乗せして返済していく方法です。つまり、住宅ローンの元金分を毎月着実に減らしていけるため、トータルでの返済額は「元利均等返済」よりも少なくて済みます。

その代わり、元金が多い返済初期は、利息も多くなるので返済額の負担が多くなってしまうといったデメリットもあります。

住宅ローンのご相談は「As・Rising」まで!

住宅を建てる時、多くの人にとって欠かせないのが「住宅ローン」です。この記事でご紹介した通り、「住宅ローン」には様々な種類があり、金利だけを見てもいくつもの違いがあることが分かったと思います。

「住宅ローン」の選び方によっては、トータルでの返済額も変わってきてしまいます。

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