BELS(ベルス)とは?
BELS(ベルス)とは、「建築物省エネルギー性能表示制度」のことで、正式名称を「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」と書きます。
BELS(ベルス)の目的を簡単に言うと、建物の一次エネルギー消費量を目に見える形で表示することで、消費者が建物の省エネ性能を把握しやすくすることにあります。
BELS(ベルス)で評価される建物の省エネ性能
ここからは、BELS(ベルス)で評価される建物の省エネ性能についてご紹介していきます。
建物の省エネ性能を表す★マークの数
BELS(ベルス)が表す建物の省エネ性能のなかでも、最も分かりやすいのがこの「★マークの数」です。BELS(ベルス)では、★1つ~★5つに分かれており、それぞれBEI値との対比によってランク付けがされています。
BEI(Building Energy-efficiency Index)とは「省エネルギー性能指標」のことで、「設計一次エネルギー消費量/基準一次エネルギー消費量」の計算式により算出されます。このBEI値が小さいほど省エネ性能が高いという点がポイントです。
★マーク毎のBEI値
★★★★★:BEI ≦ 0.8
★★★★☆:0.8 < BEI ≦ 0.85
★★★☆☆:0.85 < BEI ≦ 0.9
★★☆☆☆:0.9 < BEI ≦ 1.0
★☆☆☆☆:1.0 < BEI ≦ 1.1
上記をご覧いただくと分かる通り、★の数が多いほどBEI値が低くなっています。つまり、BELS(ベルス)の★の数が多いほど、省エネ性能が高いということがひと目でわかるのです。
一次エネルギー消費量の削減率
続いて、住宅の年間「設計一次エネルギー消費量」と、基準値(BEI値「1」)を元にした「設計一次エネルギー消費量」の削減量が表示されます。
なお、一次エネルギーとは、自然界に存在したままでエネルギー源として利用されているもので、自然エネルギー(水力、太陽、地熱など)、化石燃料(石油・石炭・天然ガスなど)、ウラン(原子力)が該当します。
表示例は以下の通りです。
○この住宅の設計一次エネルギー消費量:175MJ(m2・年)/68%削減
この項目では、基本的に削減率(数値の%)が高いほど省エネ性能が高いという認識で問題ありません。
省エネ基準に適合するかどうか
BELS(ベルス)の表記では、その住宅が一次エネルギー消費量(省エネ基準)に適合しているかどうかも表示されており、表記を見るだけで判別が可能です。
省エネ基準に該当する場合、「適合(ゼロエネ相当)」などと記載されます。
外皮基準に適合するかどうか
上記の省エネ基準のすぐ下に記載されるのが「外皮基準」です。外皮基準とは、外皮性能(断熱性能)を測るための指標です。
外皮基準に適合する場合は、「適合 UA=0.29」などと表記されます。(UA値またはηAC値で表記されます)
「ZEH住宅」と「Nearly ZEH住宅」を表すマーク
BELS(ベルス)には、「ZEH住宅」や「Nearly ZEH住宅」を表すマークも表記されます。
BELS(ベルス)に表示されるZEH関連のマークは、以下3種類です。
○ZEH:ZEHマーク+「ゼロエネ相当」表記
○Nearly ZEH:ZEHマーク
○ゼロエネ相当:「ゼロエネ相当」表記
なお、ZEH、Nearly ZEH、ゼロエネ相当それぞれの基準は、以下の通りです。
○ZEH:基準一次エネルギー消費量から100%以上の削減
○Nearly ZEH:基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満の削減
○ゼロエネ相当:基準一次エネルギー消費量から100%以上の削減
ZEH住宅について詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
>>ZEH住宅ってなに?ゼッチの定義や種類!メリットや補助金も|エーエス・ライジング株式会社
BELS認定を受けた省エネ住宅を建てるメリット
ここからは、BELS認定を受けた省エネ住宅を建てるメリットについてご紹介していきます。
補助金や減税制度を利用できる
BELS認定を受けた住宅を建てることで、ZEH関連の補助金や認定低炭素住宅による住宅ローン減税などの恩恵を受けることができます。
BELS住宅を建てた際の補助金や減税制度について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>知らないと損!新築住宅の補助金制度を一覧で解説|エーエス・ライジング株式会社
省エネ性能に優れているため電気代の節約になる
BELSは省エネ性能に優れていることを示す指標となりますので、BELSの認定を受けていない住宅に住む場合に比べて、毎月の電気代を抑えることが可能です。
毎月の電気代(ランニングコスト)を少しでも減らしたいと考えている方は、BELS認定を受けた住宅がオススメです。
太陽光発電と蓄電池でエネルギーの自給自足も可能
BELS認定を受けている住宅に太陽光発電や蓄電池を導入して、
①昼間は太陽光発電でつくった電気でまかなう。
②家庭で消費しきれかなった電気は蓄電池へ保存。
③夜間など太陽光発電が発電できない時間帯は蓄電池にためた電気を放電。
といった運用をすることで、電力会社からの電気購入量を最小限に抑えることができます。また、省エネ性能が高いBELS認定を受けている住宅ですので、より高い効果が期待できます。
熊本県でBELS住宅を建てるなら「As・Rising」へ
この記事では、BELS制度の概要や、BELS(ベルス)で表記される省エネ性能の見方、BELS認定を受けた省エネ住宅を建てるメリットについてご紹介してまいりました。
「熊本県でランニングコスト(電気代)があまりかからない家に住みたい……」
「熊本県で太陽光発電を設置してエネルギーの自給自足を実現したい……」
このように、熊本県でBELS認定を受けた省エネ住宅を建てたいと思っている方がおられましたら、熊本県に密着した住宅会社「As・Rising(エーエスライジング)」までご相談ください!