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命と住宅を守るには?ハザードマップなど家庭でできる水害への備え

日本住宅における水害の事例

日本では近年、異常気象による大雨や大型台風の影響によって、大規模な水害被害が深刻化してきています。2020年7月に発生した熊本県人吉市および球磨村渡地区における、大雨による洪水被害については記憶に新しいところです。

以下、近年の日本で発生した主な水害の事例です。

  • ○2014年8月20日:広島市で1時間降水量101mmという猛烈な雨により、住家全壊179棟などの被害が発生。
  • ○2015年9月9日~9月11日:台風等の影響で西日本~北日本の広い範囲で大雨になり、茨城県常総市では鬼怒川の堤防が決壊し、2万棟近くの住宅が浸水等の被害が発生。
  • ○2016年8月30日:台風10号が岩手県に上陸し、東北・北海道の各地で500棟を超える住家全壊の被害が発生。
  • ○2017年7月5日~6日:7月九州北部豪雨と呼ばれる水害が発生。福岡県と大分県における集中豪雨によって、住宅全壊336棟、住宅半壊1096棟等の被害。
  • ○2018年7月上旬:台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨によって、西日本を中心とした広い範囲で住宅の全壊6783棟、半壊1万1346棟などの甚大な被害が発生。西日本豪雨とも呼ばれる。
  • ○2019年8月:佐賀県と福岡県、長崎県を中心とする九州北部を襲った集中豪雨による水害。住宅の床下浸水4,513棟等の被害が発生。
  • ○2020年7月:熊本県を中心に九州や中部地方など日本各地で発生した集中豪雨によるい水害。日本全体で全壊319棟、半壊2009棟、一部破損2230棟、床上浸水6985棟、床下浸水6949棟の被害が発生。熊本県では令和2年7月豪雨とも呼ばれる。

上記を見ると分かるとおり、日本における大雨などが原因で発生する水害は、被害の規模が年々大きくなってきています。つまり、それだけ生命や住宅が脅かされる危機も大きくなってきているということです。

次の項目からは、年々増加傾向にある水害から命と住宅を守るための備えについて解説していきます。

水害への備え①:ハザードマップ

はじめにご紹介する水害への備えは、ハザードマップの活用です。

ハザードマップとは?

ハザードマップとは、洪水が発生した際に、自宅や地域、学校などが、どのくらい浸水する可能性があるかを事前に把握することができる地図のことを指します。また、避難所の位置や、消防署・警察署の場所、土砂崩れなどに注意すべき場所も示されています。

なお、洪水以外にも、地震、津波、高潮などの災害を対象としたハザードマップも存在します。

ハザードマップの確認方法

ハザードマップは多くの場合、自治体が作成して公開しています。お住まいの地域の自治体WEBサイトなどを確認すると良いでしょう。また、インターネットで「○○市(地域名) ハザードマップ」などで検索しても見つけることができます。

ハザードマップを元にマイマップを作成する

ハザードマップを印刷して、水害時の避難経路や避難場所、注意すべきことを書き込んで、家族全員で防災計画を話し合っておきましょう。いざというとき、どういう行動を取るべきかの意識を共有しておくことはとても重要です。

水害への備え②:非常用持ち出し品を準備する

家庭で出来る水害への備えとして、続いては洪水被害が発生した際に持ち出す「非常用持ち出し品」をご紹介します。あらかじめ「非常用持ち出し品」を袋に入れて用意しておくことで、実際に災害が発生したとき、迅速に避難することができるようになります。

以下は「非常用持ち出し品」の一例です。

  • ○現金:10円玉を50枚程度(公衆電話用、100円玉でも可)
  • ○貴重品:カード、預貯金通帳、権利証書、免許証、保険証、印鑑など
  • ○非常食品:乾パン、缶詰など(火を通さずに食べられる物を中心に)
  • ○ペットボトル入り飲料水:500mlを6本程度が目安
  • ○応急医療品:常用薬、ばんそうこう、滅菌ガーゼ、消毒薬、包帯、三角巾、マスクなど
  • ○家電類:懐中電灯(家族分)、スマートフォン充電器、携帯ラジオ1台、予備電池など
  • ○衣類・タオル:下着、上着、靴下、軍手、タオル、雨具(カッパ)など
  • ○紙類:ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ウェットティッシュなど
  • ○その他:簡易トイレ、ビニール袋、石けん、生理用品、紙おむつ、万能ハサミ、ロープ(7m)、ロウソク、ライター、ポリ袋、ガムテームなど

「非常用持ち出し品」は、チェックリストとして印刷して、漏れがないかチェックしながら揃えるのが良いでしょう。

水害への備え③:水のうを作る

続いてご紹介する水害への備えは、「土のう」です。

水のうとは?

水のうとは、家の中への浸水を防ぐ役割を果たします。また、トイレやお風呂場、洗濯機などの排水溝に設置することで、排水溝からの水の逆流を防ぐこともできます。

水のうは、女性やお年寄りでも簡単に作れるので、気象庁などから大雨に対する警戒が発表されたら準備しておくと良いでしょう。

水のうの作り方

●必要なもの

  • ○家庭用ゴミ袋
  • ○水道(ホース)

●作成手順

①二重にしたゴミ袋に、半分ほど水を入れます。
②袋の中の空気を抜き、水が漏れないように袋の口を結んで完成です。

水害への備え④:そもそも「水害に強い家」を建てる

最後にご紹介する水害への備えは、そもそも「水害に強い家」を建ててしまうという考え方です。

「水害に強い家」とは?

「水害に強い家」について明確な定義はありませんが、「大雨・洪水といった水害がそもそも発生しにくい土地に建てられた家」と、「水害に襲われても被害を最小限に抑えられる家」の2種類に分けることができます。

「水害に強い家」は土地選びが重要

「水害に強い家」を建てるには、そもそも「水害が起こらない場所」に家を建てることが大切です。「水害が起こらない場所」は、前述した洪水ハザードマップで詳しく確認することができます。

水害は主に川沿いの土地を中心として被害が大きくなる傾向にあるので、ハザードマップを確認しつつ、水害に強い土地を選んで建てるのが理想です。

「水害に強い家」にするための工夫

上記では「水害が起こりにくい土地」に家を建てることをご紹介しましたが、すでに土地が川沿いにあったり、川に近い土地を購入しているといった人も居ると思います。

そういった方に向けて、ここでは「水害に襲われても被害を最小限に抑えられる家」にするための工夫をご紹介していきます。

●かさ上げ(盛り土)
かさ上げは、盛り土などによって敷地全体を高くして、浸水などの水害被害を防ぐ方法です。実際に、水害の危険性が高い地域では、かさ上げをしている住宅が多いと思います。

かさ上げのポイントは、ハザードマップなどで確認できる浸水予想の高さよりも高い位置で家を建てることです。また、かさ上げは追加工事費がかかりますが、将来的に水害被害を受けないための投資だと考えるべきでしょう。

●高床
高床は、単純に基礎部分を高くして、水害による被害を抑えるという方法です。高床には、一階の床用の基礎を高くする方法と、一階をピロディ(外部空間)部分にして二階に居室を配置する方法の2つがあります。

●防水性の塀で家を囲む
家のまわりを防水性の塀で囲ってしまうという方法も、住宅の水害対策としては存在します。しかし、浸水を防げる一方で、バリアフリー的な観点ではマイナスなので、その点も考慮する必要があるでしょう。

水害に強い家を建てるなら「As・Rising」へ!

この記事では、水害から住宅や家族の命を守るための対策についてご紹介してきました。

また、年々増加傾向にある水害被害に備えて、そもそも「水害に強い家」を建てるための方法もご紹介しました。

熊本県や九州地方は、2020年7月に発生した熊本県人吉市を中心とした豪雨水害をはじめ、全国的に見ても豪雨や台風による水害が多く発生しています。

熊本県でこれから家を建てる方の中には、「水害に強い家を建てたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。

熊本県の住宅会社「As・Rising」では、「水害に強い家」を建てるための様々なアドバイスやご提案をさせて頂いております。熊本県で「水害に強い家」を建てるなら、ぜひ「As・Rising」までお問い合わせください。

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